人は、君の日常生活なんかに興味はないのだ。
君の自分探しの旅や、かわいい彼女や、バアさんの臨終や、
まして君の結婚式なんて誰も見たくないのだ。
そういう人たちをムリヤリにでも自分の写真世界へと引きずり込むには、
なにが必要なのか。
それをもう少し考えてほしい。
たとえば、それは卓越した技術であったり、
飛びぬけた対象物であったり、
思いの純度の深さであったりする。
プロであるとは、そういうことだ。
今日はたくさんの写真を見たが、
正直言ってなんだか椅子に縛り付けられたまま、
耳元でミツル(326)の詩を延々聞かされているような、
イヤな気分になる時間が多かった。
とにかく突き詰めていくこと。
これ以上ないという地点まで。
説得力はそこからしか生まれない。